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第2弾 成果に結びつく栄養介入

支援体制の構築からアセスメント・評価まで

             

                          2019. 3. 16 石川県金沢市  

      

   日本精神科病院協会石川県支部栄養部会研修会において、ライフスタイル改善プログラム『SILE』(サイル)に基

  づく栄養相談の実践方法について、安達・金子管理栄養士が講師を担当させていただきました。

   SILEプログラムはライフスタイル改善において、介入成果を導くことができる手順とポイントを標準化し、糖尿

  病における血糖コントロールの効果を科学的に実証できたプログラムで、昨年度に引き続き、研修会で取り上げて

  いただきました。                          『SILE』プログラムはこちらです➡

 

   今回は昨年度の研修会で最大の課題であった外来栄養食事指導の実現や継続的な栄養指導体制の構築に関して

  参加者でグループワークを行うことから始めました。成果を出すためのスキルも重要ですが、継続的に栄養相談を

  行うことができる体制が必須です。そこで、すでに病院の外来栄養食事指導にSILEプログラムを導入し、計画的

  かつ継続的な外来栄養食事指導を実施している3つの病院が工夫した点や導入後のメリットをお伝えしました。

  これは今年1月に日本病態栄養学会で発表した結果です。              発表内容はこちらです

   継続的な外来栄養食事指導を導入し、患者さんはもとより、他職種や病院長から管理栄養士へよい評価をいただ

  いていた施設に共通していた点は、管理栄養士が体制整備を強く望み、他部署や医師達に働きかけ、さらに、他職

  種に負担の少ない作業で外来患者が管理栄養士の相談計画に沿って、もれなく栄養相談を受けられる手順をルール

  化していたことでした。また、同時に管理栄養士がSILEプログラムを習得して栄養相談の成果を上げ、主治医の

  方々に管理栄養士が関わるメリットを実感していただいていた、という点だったことを参加者にお伝えしました。

   今回とてもうれしかったことは、この会の支部長さんが所属する病院がこの1年間で継続的な外来栄養食事指導

  を組織の中に定着させ、算定件数が右肩上がりに増加していたことです。継続的な外来栄養食事指導は病院の収入

  も増え、患者の皆様にもメリットを増やすことができる、ということに手ごたえを感じているとのことです。

   グループワークでは支部長さんや他、すでに継続的な外来栄養食事指導を構築するために一歩を踏み出した施設

  の管理栄養士の方々から工夫やアイディアを聞き、今後の展開を話し合うことができました。

   

   次に、神奈川の心療内科クリニックで5年以上、継続的な外来栄養食事指導を実施している 金子伸子 管理栄養士

        が「精神科医が外来栄養食事指導に期待すること」ということで、院長にインタビューして来た内容をお伝えしま

  した。『人と会って、社会と触れ合うことでリハビリとなります』 院長先生は、定期的な栄養相談を続けると、

  生活リズムが整ったり自己効力感が増し、精神状態に良い影響を与えることも多々あるとおっしゃっています。

      また、金子管理栄養士は  ”その人なりに生きる”  を応援することが可能な SILE プログラムは精神疾患をお持ちの

  方々に、とても合うプログラムであると伝えていました。

   管理栄養士がその人なりのよい行動やできるようになったことを客観的に評価し、よい行動を言葉にしてほめ、

  自信を持っていただくことができる。さらに、時に精神の調子が悪くなっても、どこまでできていたかを評価・記

  録できていると、また栄養相談を再開した時にできていたところを軸に、あと少しだけ、よりよくなるための取り

  組みを積み重ねて行ける、ということが実現できるログラムだということです。

   研修会の後半はSILEプログラムの手順やポイント、さらに事例検討を加えながら、スキルアップを図りました。

  研修会が終了する頃には、継続的な外来栄養食事指導を実現するために、主治医や他職種と連携を図り、患者さん

  達の健康状態を見直し、1人でも継続的に栄養相談を実施するところから始めてみよう、という声もあちこちから

  聞こえました。

   しくみづくりはしっかりした枠組みを作るやり方もありますが、小さな一歩を広げていくというやり方も大いに

  あり得るのだと確信しました。次回、皆様にお会いするのが楽しみです。また1つでも多く、SILEプログラムに基

  づく継続的な外来栄養食事指導が実施されているのではないかと思います。

  

  

                       

                                                        

   

       

 

 

 

 

 

 

                          

                                  

心療内科クリニックで月間20数名、多いと30名もの栄養相談に対応する

金子伸子管理栄養士の話は参加者の皆様にとって興味深かったようです。